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映画『Mr.ブルックス 完璧なる殺人鬼』 [映画感想‐洋画]

レンタルで視聴、ケビン・コスナー主演のサスペンス。なんとなくスルーしてたがやっと観た。共演はデミ・ムーア、ウィリアム・ハートと割と名前の知れた人たち。あまりヒットしなかったそうだが結構面白かったな。ウィリアム・ハートはともかく、ケビン・コスナーとデミ・ムーアじゃもう集客力や話題性は無いのかね(失礼だな)。

Mr.ブルックス ~完璧なる殺人鬼~ (特別編) [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

いわゆるシリアルキラー物の範疇だが細かい部分で捻ってあり、120分の尺を中だるみせず楽しめた。監督・脚本を手がけたのはブルース・A・エヴァンス、正直なところ「誰だっけ?」とピンとこなかったので検索したら、元々は脚本出身で、『スターマン』や『スタンド・バイ・ミー』を手懸けた人だった(どちらも共同)。監督作としては『カフス!』と『暗殺者』(スタローンとバンデラスが対決するやつ)があってそうだったのかーと。いやどっちも割と好きだったんだよなあ。じゃあ名前覚えといてやれよ俺。

主人公は自分の快楽のために綿密な計画を立てて殺人を実行するという奴なのに、途中で雲行きが怪しくなりかけると主人公を心配してしまった。上手くのせられたってことだから、やっぱりこの映画、出来自体は悪くないんだ。ケビン・コスナーは自分に付いたイメージを払拭したくてこういう役どころを選んだのかもしれないし、そのイメージは表向きは人格者、裏では冷酷無比な殺人鬼というギャップにも貢献してる・・・はずなんだけど、ちょっと無理してる感がある。性格俳優ってわけじゃないものな。

共演のデミ・ムーアは正体不明の連続殺人鬼を追う女性刑事という役どころでありながらケビン・コスナー演じる主人公とは直接の絡みはない。この辺りのズラし加減は個人的に面白かったんだが、「なんだよ、対決なしかよ」と感じる人もいるかな。しかし彼女は相変わらず体格が良い、というか無駄に乳がでかい。役柄上、スーツ姿が多かったんだがシャツの胸部分がぱんぱんに張ってる。いや全然ありがたみは感じなかったんだけど。彼女にこういうタフな女性ってイメージが付いたの『G.I.ジェーン』あたりからかなあ。他に何かあったっけ。

ウィリアム・ハートは主人公の別人格を演じてる。一応主人公にだけ見えてるってやつで、二人の掛け合いは面白かった。もっぱら殺人から足を洗いたがる主人公(の表側)に対し「またまた~、そんなこと言ってるけど本当はやりたいんだろお前、素直になれよ」みたいにそそのかし専門。だがジキルとハイド的な内なる善と悪のせめぎあい、というイメージはさほど強くないように見えた。この辺りもズラしてあるのか、あるいは表側の人格(ケビンね)との対比が上手く描けていないからなのか。受け止め方は難しいところ。

他には主人公の娘絡みの部分。ラストも含め消化不良気味かなーと。その辺は幾つか拾い読みしたレビューでも突っ込まれてた。まあ確かに、別に要らなかったんじゃないかあれ、と思わんでもない。映画の〆としてもうひとひねりして観客をビックリさせてやろう、みたいなもんかと。もう少し踏み込むと焦点がぶれてしまうだろうし、スパイスを一振りしたと見るのがいいのかも。

さほど期待してなかったせいもあるのか、最後までダレることなく楽しめたので良かったです。

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