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TVアニメ感想(『戦場のヴァルキュリア』第8話まで) [アニメ感想‐TV]

録画分の消化、今回は8話まで。話数を重ねるごとに少しづつ違和感を抱き始めた。うーん、良くない兆候だな。最後まで視聴意欲をキープできるだろうか。

戦場のヴァルキュリア [公式サイト]

第5話「クローデン奇襲戦」

ファルディオがうざい。ひたすらうざい。今後もこんな感じなのかなあ、やだなあ。第3話での初陣もたいがいだったが今回は輪をかけて酷い。奇襲とはいえ、あれで拠点制圧ができるなんて信じられない。どれだけ敵が無能なんだよと。そのため撤退を迷わず決めたグレゴール、あるいは深追いを避けたウェルキン、双方の判断が賢明であったことが際立たない。主人公側の強さ・優秀さばかりでなく、敵側もちゃんと戦っているんだよ、というのを見せないと駄目じゃんね。「戦争は数だよ、兄貴」とは言うものの、単なる物量差しか対照できるものが無いんじゃ盛り上がらないでしょ。戦争ものとしてがちがちなリアリティを求めてはいないが、あまりにも見せ方がお粗末だなーと思ってしまうのだ。あとはアリシアね、撃たれて足を負傷したのに平気な顔して走りまわってるしなあ。不死身かあの娘は。

第6話「従軍記者、奮闘す!」

アリシア百面相の巻、だったんだが初っ端から引っかかったので書いておく。ドタバタコメディ回にマジ突っ込みする野暮はご勘弁。冒頭、女性記者のエレットは何やら誓約書にサインを求められ左手にペンを持ち書き込んだ。「ああ彼女は左利きか」と思っていたら次のシーンからは当たり前のように右手にペンを持ち手帳へ書き込んでいる。もちろん両利きの可能性もあるが、その後、彼女が左手で筆記したり作業をするシーンはない。単なる作画上の手間の問題とは思うが安直な作りだなあ、と気分が冷めてしまうんだ。

視聴者である我々の身近でも左利きは少数派だ(おそらく『戦場のヴァルキュリア』の世界でも同様だろう)。そのためあらゆる物が多数派である右利きを基準にデザインされ、左利きにとっては不便を感じる場面も多いわけだし。左利きであるというだけでそのキャラクターに特徴を持たせることすらできる。普段のしぐさ、口癖、そして利き手。外見上の差異以上に人物造形にとって大きな要素だ。何気ない部分をおろそかにしたり、ましてや作画上の都合でシーンやカットごとに利き手が変わるなんて本来あってはならない瑕疵だ...という細かいツッコミでした。そこは大事だと思うよ。しかし作画も荒れていたし全体的に低調な回だったな。

第7話「ダルクスの災厄」

ラマールくんのジェラシーが笑える。「俺の隊長を取るなよぉ!」みたいな感じですか。しかし男のツンデレは嬉しくないしウザさが勝ってしまうと辛いな。もう少し真面目なことを書くなら、彼はダルクス人への悪感情というか偏見を体現するキャラクターでもある。イサラとの関係性が今後どう描かれるかもポイントなんだろう。

さて、今回のサブタイトルでもある「ダルクスの災厄」、かなり重要なキーワードのようだ。しかし物語上のバックボーンでありながら唐突に出てきたな、という印象を拭えない。アリシアらは遺跡の奥で偶然、敵側の大将マクシミリアンと出会うわけだが。うーん、いやがらせ的に命じられた偵察とはいえ、作戦行動中に隊長二人が揃って物見遊山に出かけてもいいのかい。いくら義勇軍といってもさ。他には敵の大将マクシミリアンが直々に動く以上はそれなりの部隊が随伴するはずで、その動きが公国軍に全く察知されないというのもなあ。戦略的に価値の無い砂漠地帯だから、と説明はされていたが、そもそも砂漠にたどり着く前の話だよね。公国軍の索敵能力がザルなのか、よほど帝国軍が隠密性に長けているのか。どうにも腑に落ちん。

第8話「紐解かれる歴史」

拳銃弾を斬り落とすセルベリアすげぇ。彼女はヴァルキュリア人だということだが本来持っている能力なのか、それとも改造でも施されているのか。うーむ。出たよ巨大戦車、さすが大将。これはマクシミリアン専用なのかしら。しかしこんなでっかい戦車で砂漠まで来たなら道中で見つかってるよなあ。公国軍はよほどまぬけなのか。主役メカのエーデルワイスとの直接対決はあるんだろうか。その前にグレゴール相手に一度敗北し大破、そして修理・改造を受けてエーデルワイス・改として生まれ変わる...みたいな展開だったり。どちらにせよ未だ航空戦力に関する描写がない以上、陸上兵器同士の戦いになるわけで、この圧倒的戦力差をウェルキンらの知恵と勇気で覆すしかない。その裏づけとなるべき二度の奇襲があんな描かれ方だったからなあ、ちょっと不安だ。

砲撃により崩れ落ちた遺跡に閉じ込められるアリシアとファルディオ。前回、妙に思わせぶりだった新しい碑文に関する言及があるのかなーと思ったら、ウェルキンの過去話だった。でもそのエピソードって別段ウェルキンのひととなりを補強しないような。各キャラクターの描写がいまひとつだなーと。特にヒロインのアリシアがよく分からん。この娘なんなの。それから隊長大好きラマールくんも同様、一貫性がない。第5話でアリシアに対し上官への口の利き方がなっとらんと文句を付けたくせに、お前、ウェルキンに随分と無礼な物言いしてるじゃないか。非常事態で気が動転している様子を表現した、というなら普段の彼の言動はもう少し工夫が必要だろう(コントラストという意味で)。

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takao

普段、軽く見ているので全く細かいところを気にしていない私ですので、いろいろ為になります。

今回の遺跡については、いずれ謎が明かされることになりますのでご安心を。それまで、chokusinさんが見ていないような気がしないでもないですが。


by takao (2009-06-02 21:33) 

chokusin

takaoさん、直chanさん、nice!をありがとうございます。

我ながら「木を見て森を見ず」になりがちですから褒められたものじゃありません。決して難癖ばかり付けたいわけではないんですが、つい気になってしまって。お恥ずかしいかぎりです。
おおこれが噂のハネブタかとか、やっぱりエレノア大尉がステキすぎるとか、自分なりの萌えポイントはありますので最後まで見続けようと思ってます。
by chokusin (2009-06-02 23:29) 

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