2009-06-04 Thu 小林まこと『青春少年マガジン1978~1983』 [漫画]
週刊少年マガジン創刊50周年の企画作品とのこと。久しぶりに小林まことの漫画を新作で読んだ気がする。自分は『1・2の三四郎』と『柔道部物語』が好きなせいもあって、格闘漫画の人という印象が強い。
月並みな感想だが漫画家って過酷な商売だなーと。週刊連載は特に。まして複数の連載をかけもちするなんて並大抵のことじゃない。そんな世界で生き残り現役でいる人間の若かりし頃を描いた自伝だ。多くの漫画家や編集者なども実名で登場している。
この漫画が描かれるにあたって省略されたり付け足されたり、改変された要素もおそらくあるだろうと思う。別にそれはかまわない。あくまで「自伝」なんだから。たくさんの新人漫画家がデビューし、中には鳴かず飛ばずで消えていった人たちもいる。この漫画の中で描かれたように志半ばで倒れた人だっているわけだし。さまざまな出来事とそれに伴う多くの感情。喜びだったり悲しみだったり。たとえノスタルジーに陥ろうともそれらを美しい思い出として語る資格を持つのは第一線に留まり続けた、勝ち残った者だけだ。その意味で小林まことは間違いなく勝者なんだな。
この漫画から透けて見えるのは「思い出」にすらならなかった多くの漫画家たちの物語でもある。
どうも。これ私も読みました。小林まことにあまり思い入れはないのですが、マンガの裏話は好きなので面白かったです。
小野新二は結構ファンでした。
by きさ (2009-06-13 23:35)
きささん、どうもはじめまして。nice!とコメントをありがとうございます。
当時自分もリアルタイムで読んでいた漫画の裏話として興味深かったです。
「タフネス大地」が好きだった自分は大和田夏希が自ら命を絶ったということを、この漫画で初めて知りかなり驚きました。
by chokusin (2009-06-14 00:30)