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TVアニメ感想(『屍姫 玄』第22話と『ドルアーガの塔』第10話) [アニメ感想‐TV]

録画分の消化。

屍姫 玄 [公式サイト(StarChild)]

第22話(玄としては9話)を視聴した。今回は一見して作画の質の高さが分かった。動きも良かったし。微妙な出来が続いていたので際立ったということかな。ただし今回は画的にかなりエグい場面もあって、作画が良いだけにそこも強まってしまい苦手な人には少々きつかったかも。七星に捕らわれ北斗と死闘を続けるマキナ(この格闘シーンは迫力のある良い作画だった)、自分が「屍の子」であるという事実を知らされ過去と向き合うことになったオーリ。彼らそれぞれの闘いが描かれ、クライマックスで絆を深めた二人の前に更なる七星の企みが立ち塞がる...というところまで。いやー、今回を最終話にした方が良いんじゃないのと思えるほど盛り上がったエピソードで、ここから尻すぼみにならないだろうな、と逆に不安になってきた。

盛り上がりながらも微妙な違和感は拭えず。特にマキナと七星(というか北斗)の因縁、そしてオーリの出自の秘密という重要な部分が。どちらもきちんと説明されているんだけどあまりピンとこないんだ、「ふーん」って感じで。マキナの先祖が北斗という屍を造った、というか同族の娘だからご先祖そのものなんだけど。だからと言って血の繋がりがあるから記憶がうんぬん、というのは蛇足だよね。屍の製法を持って光言宗に帰依した星村の先祖、その末裔のマキナ(とその家族)を惨殺し復讐という未練を抱かせ屍姫とする。そしてその存在は北斗が光言宗を敵と認識するための触媒となる。かなり底意地の悪い意趣返しであるという面をもっと強調した方が良かったような気もした。

オーリに関してもなあ、よく分からん。臨月の母親が事故死した後、屍になった。その未練とは我が子をその腕に抱くことであると。屍化した後に自力で産み落としたのかね。それとも搬送先の病院でオーリだけ取り出され蘇生処置をされたってことか。でもそれだと一緒にいるわけないか、うーん。まあそれは置くとして。我が子だと認識できないなら他の子供と同じように殺されてるんじゃないのかなあ。それに子育てとかしてるわけないから餓死するわな普通。驚異的な生命力とか言われてもねえ、ゴキブリじゃあるまいし。

他には一度絶望しかけたマキナがオーリを思い浮かべ復活するくだりが唐突だなーと。どうした急に? て感じで。光言宗には諜報活動をする部署ってないのかね。あんな大仕掛けの同時多発テロに関して事前に全く情報を掴めなかったなんてボンクラもいいところだ。あ、あとはね、子供たちのケアをしっかりやってくれよオーリと。あれはトラウマどころじゃないもの。何にしろクライマックスに向けて盛り上がってくれるのはありがたいので難癖つけるのはこの辺で(難癖なのか)。

ドルアーガの塔 the Sword of URUK [公式サイト]

第10話を視聴、こちらもクライマックスに向け盛り上がってきてる、んだがラスボスでもある黒ギルガメスが単なる変な奴に見えて萎える。アニメ版だけ見てるとギルガメスの苦悩が分かりづらいので、その心の影というよりは別人格という感じ。原作でもあるゲームからのファンなら受け止め方は違うんだろうけど。それ以前にフルチンはやめろ。嬉しくない。誰に向けたサービスカットだ。

作画はかなり綺麗だった。特にファティナが四騎士の一体を魔法で倒すシーンは格好良くってしびれました。その直後、ウトゥがジルに詰め寄るシーン。なぜ登る? 登頂者だから。うーーん、いやまあね、シンプルで良いんだけどさ。全てが解決したその時、塔の頂上でジルが見出すものは一体何か。それをきっちりと描かないとこの場面の台詞も意味を失くすぞ。大丈夫か。ファティナがニーバへの未練をカミングアウト(ジルも同調してたが)。やっぱり元鞘パターンなのか、つまらんなあ。ニーバとカーヤが両方とも嫌いなんだ俺。

地上では苦戦するエタナの前にケルブが援軍を引き連れて現れる。ほとんど彼が主役のような格好良さ。スタッフはあれか、ジルはどうでもいいのか。一応ね、ヒロイックファンタジーである以上、主人公がかっちり決めてくれないと見ているこっちはフラストレーションが溜まる一方だ。クライマックスではちゃんと活躍させてくれるんだろうな。それ以上に気がかりなのはウラーゴン団長だよ。すっかりヘタレ野郎に描かれてしまってファンとしては非常に悲しい。活躍させてあげてくれ。ただし身代わりになって死亡とかは無しの方向で。

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