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TVアニメ感想(『VIPERS CREED』第10話と第11話) [アニメ感想‐TV]

録画分の消化。気が付いたらニ週分溜まってしまった、いかんな。

VIPER'S CREED [公式サイト]

第10話「反撃 -counterattack-」

絶望的な四面楚歌の状況に追い込まれたサイキたちだが、敵対組織の一員であるはずの少女アゲハと接触を果たし、彼女から事件の裏に潜む陰謀の証拠を入手する。サブタイトルどおり反撃を開始するというエピソードだが、そんな中、主要キャラクターの一人であるノーマが命を落とす。うーん、いわゆる「死亡フラグ」が立ちまくりだったものな。ここまで分かりやすいのも珍しい。さらに「ここは私(俺)に任せて先に行け!」なんてことを今さら見せられるとは。お約束すぎてもはや誰もやらないような展開を連発してきて、しかもそのセンスがことごとく古いから見ていて気恥ずかしかったよ。いや、ベタな展開って嫌いじゃないよ、むしろ好物だといってもいい。でもなあ、もう少し工夫してもよさそうなもんだが。

他には突然のように警察や軍が本気モードで大活躍し始めて驚くより呆れた。軍に関しちゃ戦闘ヘリみたいなもんまで持ち出す始末だ。今までの空気っぷりは何だったのか。サイキたちが身を隠す旧市街(だろう)の倉庫のくだり、いくらなんでも気付かれるだろう、無人の区画で不自然な電力消費があったらさ(電気が通ってること自体もすごいが)。いとも容易く端末を用意したりネットに接続できたりとか、マニューバ・ブレード強奪のためにアルコン社へ潜入するシーンとか、もう細かいことは聞いてくれるなという投げ捨てっぷりがいっそ清清しいほどだった。

第11話「真実 -truth-」

前回ノーマの犠牲により、辛くも軍の追跡から逃れたサイキたち。一方、ウラとテレジアによりアルコン社は事実上制圧されてしまう。さらに仕組まれた陰謀の全容が明らかになるのだが...。えーと、サブタイトルの「真実」っていうのはこんなものだったんですか。ちょっとがっかりした。もっとすごい裏があるのかなと勝手に期待していたので。そんな中、「ここは俺に任せて先に行け!」パターンを律儀に踏襲してガリブとルドラが死亡。これはあれか、主役チームは全滅するものの真実は白日の下に晒され、悲しみの中で「私たちは勝ったのよ、みんな」と涙ぐむサクラコ...というパターンか。

上にも書いたけれど、セオリーどおりというかお約束な展開が嫌いなわけじゃない。でもさ、工夫もなく踏襲されても今さら感が強くて冷めてしまうんだよな。ガリブとルドラの最期のシーンはあえて言うなら寒いくらいだった。これを作り手が本心から格好良いと思っているならそのセンスはいささか古すぎる。

今回明らかになった「真実」だが、アルコン社をスケープゴートに仕立て上げなければならないほど、市民が軍に対してアレルギーを抱いているという描写がこれまで皆無だったため唐突な印象しかない。軍のお偉いさんがアルコン社に対し敵愾心をあらわにする場面だって説得力なんかゼロだ。そもそもお前らいたのかよ、と思えるくらい登場していなかったのに。せめて事前に軍や警察に関する描写や、アルコン社が反感を持たれている様子をちゃんと見せておかないと、全てのことが後出しじゃんけんにしかならない。

次回がとうとう最終話となるようだ。どんな風に締めくくってくれるんだろうか。

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