2008-12-17 Wed 映画『シューテム・アップ』 [映画感想‐洋画]
レンタルDVDでの視聴。2007年制作・米映画(86分)、監督・脚本はマイケル・デイヴィス、出演はクライヴ・オーウェン、ポール・ジアマッティ、モニカ・ベルッチほか。日本公開時のキャッチコピーは「弾丸(たま)んね── 銃弾2万5千発のエクスタシー!」だって。アメコミとかが原作なのかなと思ったがオリジナル脚本みたい。なんだろう、久しぶりに頭の悪い映画観たなあ、ほんとにバカだよこの映画(褒め言葉的に)。監督自身は「アメリカ版ジョン・ウー・アクション」とか言ってるらしいが、違うと思うけどなあ。
主人公がギャングに追われる妊婦を助けるところから映画は始まる。冒頭からいきなり激しい銃撃戦、BGMはニルヴァーナ。ああ、こういう映画なんだとすぐ分かる。銃弾が飛び交うなか妊婦は産気づき出産、しかし流れ弾に当たって即死亡。赤ん坊を抱えたまま主人公は迫る追っ手をかわしつつ昔なじみの娼婦のもとへ。執拗に赤ん坊の命を狙うギャングたち。一体なぜ? 実はその裏にはある陰謀が…と、あらすじを書くとシリアスなアクションのようだが、撃ち合いだけじゃまずいんで、一応それらしいストーリー用意しました、程度の話。
銃弾2万5千発ってのが本当かどうかは分からんが、とにかく全編撃ち合ってることは間違いない。普通だったら思いついてもやらないよね、というシーンを全部やっちゃいました、格好いいでしょ? 的な能天気さ。『マトリックス』でネオとトリニティーがモーフィアス助けに行って、ビルのロビーで大暴れなシーンがずーっと続くと思えばいいかも。自分は3箇所ほど大笑いしました、バカすぎて(あくまで褒め言葉的に)。
クライヴ・オーウェンは個人的に『トゥモロー・ワールド』の印象が強くて、今回のようなベタなタフガイってイメージは無かった。でも考えたら『シン・シティ』で似たような役やってたな。モニカ・ベルッチは...なんか老けた? 『マトリックス リローデッド』が4年前だからな、単に役作りのせいか。娼婦役が妙にはまってる。しかし「母乳(授乳?)プレイ」ってほんとにあるのか。ポール・ジアマッティは最近だと『レディ・イン・ザ・ウォーター』が印象に残ってる。普通のおっちゃん役には定評があるそうだが、一風変わったギャングのボス役を楽しんで演じてるみたい(に見えた)。
頭空っぽにして、時には「さすがにそりゃ無理だわ」と笑って突っ込みながら、派手な撃ち合いを楽しめばいいと思う。時間も短めだし。アクション映画にシリアスさを求めちゃう人にはきびしいかもしれないけど。そうそう、公開時はR-15指定だったみたいだが、極端なエログロがあるわけじゃないです、念のため。
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