2008-12-11 Thu TVアニメ感想（『蟲師』と『かんなぎ』）

録画分の消化。今回は以前から見たかった『蟲師』がNHK BS2で放送が始まったので嬉しい。『かんなぎ』も前回は少々不満だったが今回はどうかな。

蟲師 [公式サイト]

原作は一応読んだ、といっても連載初期に月刊アフタヌーン誌上で幾つか読んだ程度で、その後もちゃんと通して読んだことはない。大友克洋による実写映画も結局観に行かなかったし（散々な評判だったそうだが。いずれレンタルしよう）。対照的にアニメ版は原作に忠実で評価も高かったと聞いて機会があれば見たいなあと思いつつこんなに時間が経ってしまった。当初は2005年から2006年にかけて放送されたようなのでほぼ3年越しになるのか。

第１話「緑の座」を見た。オープニングの曲が印象的だ。いい歌だな。制作はアートランドなのか。一時期あまり名前を見かけなかったがこの作品を手がけていたんだなあ。このエピソードは原作で読んだ記憶がある。『蟲師』という作品自体が淡々とした作風だが、アニメもその雰囲気を上手く表現している。ああ、良いなこれ。好きだ。すべてがとても丁寧に作られているのが分かる。これは評価も高いわけだ。ギンコ役の声優さん、自分は初耳だが役に合ったいい声だ。誰かに似てるな......そうか、『ストレンヂア 無皇刃譚』の長瀬智也に感じが似てるんだ。

全26話の放送予定とのことだが、いやあこれは楽しみが増えた。逆に今まで見ていなかったのがくやしい。

かんなぎ [公式サイト]

第6話を視聴した。今回はAパートとBパートで微妙に話が繋がってるようないないような。前半はお買い物編だった。ああ、こういうのは女性作家ならではだなあ。最近じゃ男性作家でも女性のファッションに詳しくて不自然ではない可愛らしさを描ける人が増えたけど。そのはしりは誰だろ。江口寿史なのかなあ。しかし女性陣はそんなにバストサイズにこだわりがあるのか。うーん、あるかもなあ。二人の掛け合いが大変楽しかった。

CM明けの後半はまた濃いネタだなあ。美術部の面々が行ったメイド喫茶は秋葉原にある有名店がモデル、というかそのまんま再現されていると聞いた。へー、こんな感じなのか。店のチラシは誰か元ネタがいるのかね。ここでの一連のシーンを見て素直に萌え萌えしてりゃいいんだろうが、いささかおっさんにはきつい。それからやっぱり仁がよく分からん、どうしたいんだお前。勝手に空回りしてるだけだしな。つぐみちゃん、不憫だなあ。

そういえば、エンディングの曲を聴くたびに「何かの曲に似てる」と思っていたが今回やっと思い至った。『夢のクレヨン王国』のエンディングテーマ『ありのままに』に似てるんだ。どちらも和む曲で好きだけど。

以下は蛇足。原作が無期限休載となったようだ。自分は原作を読んでいないので甚だ無責任な発言だが、噂されているような理由ではなく、これほどの反響があるとは作者も編集サイドも想定に無かったということじゃないか。過剰に反応した者、ネタとして面白がっている者、この状況自体が理解の外にある者とさまざまだろうが、何らかの対応を迫られたのは確かだ。一旦ほとぼりを冷ましその間に戦略を立て直す、そのための休載なんだろうな。

タグ：蟲師 かんなぎ アニメ