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映画『ライラの冒険 黄金の羅針盤』 [映画感想‐洋画]

ライラの冒険 黄金の羅針盤 [Blu-ray]

ライラの冒険 黄金の羅針盤 [Blu-ray]

  • 出版社/メーカー: ギャガ・コミュニケーションズ
  • メディア: Blu-ray

レンタルでの視聴。2007年制作(日本公開は2008年)、112分、監督・脚本はクリス・ワイツ、出演はダコタ・ブルー・リチャーズ、ニコール・キッドマン、ダニエル・クレイグほか。2007年の米英双方のアカデミー賞で視覚効果賞(英アカデミー賞では特殊視覚効果賞)を受賞している。原作はフィリップ・プルマンの同名小説、全三部作で『神秘の短剣』(第二部)、『琥珀の望遠鏡』(第三部)と続く。三部作すべてを映画化すると発表されていたが、その後どうなったんだろ......あら、無期限延期になったのか。

原作を未読なのでライラがこういう性格とは思わなかった。気は強いわ口は達者だわ、かなりのお転婆だった。演じるダコタ・ブルー・リチャーズの顔立ちも少々きつめなのでイメージは合ってるようだが。あとはニコール・キッドマン、原作者のご指名らしく役にぴったりはまってた。ダニエル・クレイグは活躍が少なめで残念、格好良かったのに。他のキャストも違和感はなし。怖くて日本語吹き替え版は観ていない。そちらも併せて原作ファンの評判はどうだったんだろ。

最新のファンタジー映画らしく映像はとてもきらびやかで豪華だった。特殊効果だけでなく美術もすばらしかったし。セットやデジタル合成も併用しているだろうが、古い建物や町並みが現存していてロケが可能というのは強みだよな。我々の世界とよく似た異世界が舞台だが(これは物語の重要な設定でもある)、時代的にはどの辺りだろう。気球や飛行船が出てくるから1900年代の初め、20世紀初頭あたりをイメージすればいいのかな。鍵を握る黄金の羅針盤など各種ガジェットも魅力的だった。

この世界では「ダイモン」と呼ばれる魂の一部だか守護精霊だか、ともかく大抵は動物の姿をした存在が全員にもれなく付いている。まあナウシカのお供のテトが人語を喋ると思えば良い。一定の距離以上に離れることができないという設定だからまるで動物映画のようで、特に合戦シーンは大変そうだった。いやそれよりも白くまだよ白くま。正確にはパンサービョルネという知性を持った立派な種族だけど。もうね、白くまさん大集合のシーンはたまらんわ。ダイモンも白くまも、そのほとんどがCGだと思うが毛並みの処理とかとても自然だった。まだ違和感の残る部分もあるが『ジュマンジ』の頃に比べたら格段の進歩だ。

この一本で完結させてはいるが、世界の秘密を巡って冒険はこれからだ...てところで終わってしまうのが難点か。続編の制作が無期限延期というのはかなり痛い。世界的な金融危機の影響といわれているが、アメリカ本国での興行成績が低調だったのも大きいんじゃないか。ダコタ・ブルー・リチャーズが成長してライラ役が難しくなる前に再開できるんだろうか。

黄金の羅針盤〈上〉 ライラの冒険黄金の羅針盤〈下〉 ライラの冒険 (新潮文庫)黄金の羅針盤〈上〉 ライラの冒険 (新潮文庫)
黄金の羅針盤〈下〉 ライラの冒険 (新潮文庫)
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