2008-12-07 Sun TVアニメ感想（『かんなぎ』ほか2本） [アニメ感想‐TV]
録画分の消化。自分の地域じゃまだ残り話数があるけど、本当はもう終わっていたりするタイトルもあるのかな。他の人の感想とか読めないからつらい。
かんなぎ [公式サイト]
第5話を視聴した。うーん、ここまで見てきた中で今回が一番つまらなかった、作画も荒れてたし。仁くんは相変わらずのもてっぷり。こんな恵まれた環境で文句言う神経が分からん。いや、実際のところはかなりめんどくさいと思うけどね。今ひとつ彼の基本スタンスが不明、どうしたいの君は。今回はナギさま大人気の巻だったが見ていて気分は乗らなかった。
男女問わず熱烈な支持を受け公式ファンクラブまで出来るほどの魅力ってのがさっぱり伝わってこない。終盤でナギを心配して集まった生徒たちが声援を送るシーンで、こちらの違和感はMAXに達した。なんだかなあ。掲示板への書き込みという形で皆がナギに惹かれる様子を描写していたが（明らかな楽屋オチのネタが二つほどあったのは置くとして）、全然ぴんとこないんだ。そもそも神さまだから人智を超えた魅力が備わっていると言われりゃそうなんだが。もう少し丁寧に見せてくれと思うのは欲張りなのかね。原作からのファンや無条件にナギに萌えられる人だと違うのかなあ。
物語の中で、あるキャラクターはとても人気があります、みんな彼女（あるいは彼）が大好きです。何故かって? ヒロイン（主人公）だから。視聴者からの共感や同意なんて知ったこっちゃありません。いちいち細かい描写なんて積み重ねてられませんよ...ってか。漫画やアニメにそこまで求めるのが間違いなのかねえ。『かみちゅ!』のゆりえちゃんは素直に可愛いと思えたし応援したくなったけどな。
屍姫 赫 [公式サイト（StarChild）]
第9話を視聴、何やらうざいキャラがもう一人追加。オーリとは違うスタンスでマキナに関わってくるのか。次回であっさり屍化しそうだが。今回オーリの過去が描かれ、彼がなぜあそこまで屍姫などに執着するかの説明がされた...はずなんだが、やっぱりよく分からん。人としての感情が空っぽだったオーリに初めて芽生えたのが、大切なものとの死別による悲しみで、だから死に対して執着する、見過ごせないと。いやあ、なに言っちゃってんの?...って感じだが。今回登場した電波レズ女のように、身勝手な死への憧れを抱いているわけじゃないよと対比させたいのかもしれんが五十歩百歩だ。マキナも過去のいきさつ聞いたぐらいで態度を軟化させてるし。
そういえばエンディングでオーリが僧衣を着ていたってことは誰かの（マキナだろうが）契約僧になるんだな。普段エンディングを飛ばしていたから気付かなかった。いつ頃からあのシーンあったんだろ。
喰霊 -零- [公式サイト]
第9話を視聴、ついに黄泉が堕ちた。それにしても前回に引き続き昼メロ展開が加速してるな。黄泉が全てを失い絶望の縁を越えるとこまで行かなきゃならないので仕方がないか。追い込んでいく見せ方は少々無理があるけどね。このアニメが原作の前日譚なのは確かだと思うが、原作読んでないので比較というか確認できないんだけど、神楽と紀之の二人は原作でもここまで駄目なうざいキャラなのかね。そりゃ黄泉も堕ちるわな。
縁談がご破算になって相手の男（紀之）が親に逆らえず、女（黄泉）の方はそれを知らずに想い続けるってのは昼メロ展開だからまだいい。問題は神楽だ。こいつほんとにうざいな。他の人たちは違ってもアタシだけは信じてる、ずっと味方だよ、これからもそばにいてあげるね...って、うわああっ、刀の錆にしてやりてえ。お前が一番相手の傷口に塩やらハバネロやら塗りたくってるじゃねえか。しかも自覚なしに。それは無邪気とは言わん、救いようのないほど鈍感なだけだ。演じている声優さんに対して含むところはないけど、妙に甲高いアニメ発声と演技は神楽のキャラと相まって神経に障る。最初から狙ってキャスティングや演技指示をしてるなら感服する、大成功だよ。
黄泉がちゃんとお姉さんしてるのに比べ神楽は甘えてるだけ、単なる依存だ。駄目な子ほど可愛いってやつか黄泉よ。これでは望まぬ形で起こる二人の対決と悲劇がドラマとして成り立たんよな。甘ったれた神楽が一方的に泣いてすがるだけだろきっと。ここから蛇足。第8話を見た際にもふと思ったが、冥と黄泉は昔、跡目がどうのと拗れる以前は、きゃっきゃうふふとじゃれあうほど仲良しだったんじゃないかなあと。でも似すぎてて駄目か、ほとんど鏡像みたいな関係だし。冥が面倒見の良いお姉さんしてる姿を想像したら結構萌えるんだが。
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