2008-11-02 Sun '08年秋のアニメ新番組感想（その1）

HDDレコーダーに録画したままだったのを一気に視聴。そもそも自分の住んでいる地域では限られたタイトルしか放送されていないし、面白そうだから見たいなあ、なんて興味を持ったものは全滅、放送の予定も現時点では無し。地方は悲しいね。まだ放送の途中だからファーストインプレッションに近いが、自分のような盛りを過ぎたオタクには最近のアニメは見るのが少々つらい。ひとまず三つほど感想を。

黒塚 -KUROZUKA- [公式サイト]

原作が夢枕獏の伝奇小説らしいが未読、スーパージャンプに連載されていたという漫画版も未読と事前情報が一切無い状態での視聴だった。オープニングがアニメの『DEATH NOTE』っぽいなあと思ったら監督が同じ人なのか。ひとまず第3話まで見たが作画というか映像面ではいろいろと趣向を凝らして頑張ってるなあと。でも特別「おお、すごい」と感心するほどでもない。制作がマッドハウスということでこちらが勝手に期待値を上げすぎてるのもあるが。

では物語はというと...うーん、だめだ、自分には面白さが分からない。吸血鬼ものは割と好きなんだけどな。主人公クロウ（義経）とヒロイン黒蜜との遥かな時間を越えての因縁が描かれるんだろうが、そもそも二人が互いに惹かれあった心情とかがよく分からん。説明不足というか唐突過ぎるんだよなあ。話数を重ねる内に時代を行きつ戻りつしながら徐々に見せていく予定なのかもしれないが、そこまで待とうと思えるほどのフックが自分には見出せない。続きが気にならないって致命的だよね。残念ながら視聴を打ち切ることにする。

クリスタル ブレイズ [公式サイト]

オープニングのクレジットで監督が加瀬充子とあったので期待していいのかなと思いつつ、本編を見たらびっくりだ。これって最新作なんだよね、一瞬再放送なのかと思った。この手のお話って90年代末から2000年頃に流行ったアーバン・ハードボイルドとかいうやつかね。あとはゲームの『EVE burst error』が真っ先に思い浮かんだ。参考にしたものがあったにせよ一応はオリジナル作品をやろうとした意欲は買う。だがどうしてこれを今ごろ...という思いは否めない。

第2話まで見たが作画は特筆するものはなく、むしろ微妙。あまり魅力的に見えない。物語は今後どう転がっていくか次第だが、こちらもやはり微妙かなあ。主要なキャラの中でコメディリリーフでもある探偵助手の一人、ショートカットの騒々しい方、台詞が聞き取りづらい。単なる賑やかしだとは思うが、キャラを立たせることにも貢献していないし、耳障りな雑音なら少ないに越したことはない。そうだなあ、もう少し見てから視聴を続けるか決めよう（切る可能性が大だけど）。

喰霊 -零- [公式サイト]

原作の漫画があるんだな、読んだことないけど。同じような題材は過去にもたくさんあったと思うし、オタク好みの王道作品とも言える。だから悪いと言うんじゃなく、目新しさを出していくには相当の工夫が必要だよなとは思う。第4話まで見た限りでは決して成功しているとは思えない。なんだろう、どうも乗り切れないんだよな。

作画は今のところ目立った乱れもなく綺麗な方だ。キャラクターの絵柄も新規さはないがその分受け入れられやすいんじゃないかと。第1話に出てきた分かりやすい格好したグループが主人公なのかと思ったら、いきなり全滅したのでびっくりした。彼らは今後登場するのか。第2話から出てきた女の子が主人公（の一人）なのね。ところで第4話から急にオープニングとエンディングが付いたのは制作が間に合わなかったとかじゃなく、今までは前振り、ここからが本題ってことなのか。

乗り切れないなあと感じたのは「リアルじゃない」からなんだ。あくまでお話の中での「リアルさ」という意味で。危害を及ぼす悪霊とそれを退治する公的機関が、自分たちの生活圏でガチンコやってるという異常さを一般人とか社会全体がどう認識してるのかが見えてこない。すべて納得ずくなのか、それとも存在を秘匿された特殊部隊が秘密裏に処理してるので気付いていないってことなのか。その割りに街中で派手にドンパチやってるしなあ。救助活動やってる消防隊員の反応見ると事情を知ってる公僕同士という感じでもないし。あとは主人公たちがプロっぽくない。異能の精鋭部隊（という設定なんでしょ？）な割には、行動全てが仲良しグループの課外活動にしか見えない。ちゃんとしようよ。まあ実力を兼ね備えたプロの持つ余裕とか飄々とした感じを表現したいのかも知れないが失敗している。微妙だがもう少し見てから視聴を続けるか決めよう。途中で止める可能性大だが。

第5話以降の感想⇒ 秋アニメのその後とか（『喰霊 -零-』の項）

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あと何タイトルかあるので、また別に書くことにする。

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