2012-04-05 Thu 3月に自宅で見た映画(その2) [映画感想‐洋画]
前記事の続きです。あと二回くらい続くと思う(たぶん)。
『パラサイト X』(原題:Vikaren)
予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=YY5NDRN3GhU
たまたま知った日本未公開のデンマーク製ジュブナイルSFホラー。邦題とジャケ写からは完全にパチもの臭が漂ってるんだが、いやあ、これは意外な拾い物だった。少年ドラマシリーズみたいな感じで日本でもやってくれたらいいのに。子役たちがみんな良い。めんこい。途中まで女の子だと思ってたら実は男の子でしたなメガネ君とか、なんなのその可愛らしさ。子供たちの訴えに耳を貸さないどころか敵役である謎の女教師に「いやあ、先生におまかせしますよ~」と積極的に差し出す大人たちというのはある意味定番なんだが、それにしてもこの映画の大人たちは揃いも揃って信じられないほどのバカに描かれてたのが興味深い。特に主人公の父親が酷かった。他には怪しさ大爆発な女教師がもう少し魅力的だったらなーと(強いんだか弱いんだか分からんし)。そうすれば周囲の大人たちが彼女に魅了され妄信することに説得力が出たのに。
『PUSH 光と闇の能力者』(原題:Push)
予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=afT1fAwSr-Q
地味ではあるがなかなか楽しめた。超能力者と彼らを管理する政府組織との戦いを描くサイキックアクション、かな。安直かもしれないが『七瀬ふたたび』や『ファイアスターター』、あるいは『スキャナーズ』等を連想させる。オール香港ロケというのが珍しいが無国籍的な効果が上手く出ていた。キャストは皆良かったが、とりわけダコタ・ファニングがほぼ一人でこの映画を引っ張っている印象。アメリカではコケたそうなので続編は難しいのかもしれない。ちょっと勿体ない気もする。ストーリーの鍵を握る女性の能力"Push"(題名はそこから)は相手の意思や記憶を操るというもので、そういえば『ファイアスターター』でも同様な能力を“押す”と表現していたが定番なんだろうか。
『アザー・ガイズ 俺たち踊るハイパー刑事!』(原題:The Other Guys)
予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=D6WOoUG1eNo
刑事ものアクション映画に出てくるような悪党ではなく、本当にろくでもない悪党は他にいるだろ? そうさ金融業界だっ!…てなお話です。まあね、確かにそうだし題材としては実に現代的で結構だ。カースタント等のアクションは本格的だしキャストはゲストも含め豪華、笑える部分もちゃんとある。あるんだけど、ねえ。この映画で言いたいことはラストのモノローグとエンドクレジットにまとめてあるからそれを見てくれ!ってことなのか? それとも風刺コントを手間隙かけて無駄にスケールアップした部分こそ笑いどころだよと言いたいのかな。いやそれはさすがにあんまりだろう。
『グリーン・ランタン』(原題:Green Lantern)
グリーン・ランタン ブルーレイ&DVDセット(初回限定生産)
- 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
- メディア: DVD
予告編⇒ http://www.youtube.com/watch?v=7-GO9fo9DtM
DCコミックの人気ヒーロー、らしいんだけど恥ずかしながら自分は名前を聞いたことがある程度。おかげで先入観なく見られたのは良かったのか。前任者からパワーと役目を受け継いだ主人公が真のヒーローとなるまでのお話。イメージしたものを実体化させて戦うとか面白かったが、全体的にテンポが悪かったような気もする(良く言えば丁寧ってことなのかもしれん)。主人公が抱えた屈託(とはいえ基本は能天気なんだけど)は、大好きだった父親の死に端を発したはずなんだが、その辺りがどうにも上手く処理されていなかったような印象もある。シリーズ化を見越した締めくくりはお約束、でも興行的に成功とは言えない結果だったらしいので果たしてどうなるか。
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