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映画『ボルト』 [アニメ感想‐映画]

正直なところ、さほど期待はしていなかった。正確に言えばディズニー映画で、しかもあのジョン・ラセターが(ピクサーの完全子会社化に伴って)全面的に関与した作品となれば、つまらない映画にはしないだろう...程度に考えていた。ごめん、侮ってたわ。とても面白かったです。

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ピクサーが関与せずディズニー単独で製作されたCGアニメとしては『チキン・リトル』、『ルイスと未来泥棒』に次いで三作目となる。第一弾となる『チキン・リトル』はあまり評価が高くなかったそうだ。皮肉にもピクサー作品と比較されての結果だった。そして第二弾の『ルイスと未来泥棒』はピクサー買収の結果、製作総指揮として関わることになったジョン・ラセターに「これはディズニーアニメらしさが無い」と、完成していたにも関わらず全面的な作り直しを命じられることとなる。確かこの時点で一度、今後ディズニー単独ではCGアニメを制作しない方針が発表されたはずだ。なにせピクサーが身内となったのだ、CGアニメはそちらに任せディズニーは原点である手描きアニメに注力すると。だがこの『ボルト』制作が発表された。ジョン・ラセターが企画当初から参加する形で。そんなこんなで注目はしつつも観るのを先延ばしにしてしまった。今では後悔してるけど。

主人公のボルトはいわゆるステージ犬で、子犬の頃からあるテレビドラマに出演している。そのドラマの中で彼はヒロインの父親に超能力を与えられたスーパードッグなのだ。本来の姿は当然ながらただの犬、しかしずっと撮影スタジオ内のみで暮らし、加えてドラマを迫真性のあるものとするためボルトには真実はひた隠しにされてきた。要は「俺は最強!」と勘違いしたままのイタい子なんですな。そんなボルトがちょっとしたアクシデントでアメリカ西海岸から遠く離れた東海岸へと運ばれてしまう。大好きなヒロインに再会するためボルトはアメリカ横断という大冒険をするはめに・・・というあらすじ。

冒頭、ボルトがスーパードッグっぷりを発揮するシーン(当然ながら劇中劇)は迫力があってカッコいい。スピンオフでもいいから独立した作品として制作して欲しいくらいだ。その後、現実社会に放り出されたボルトは野良の黒猫・ミトンズ、立ち寄ったキャンプ場にいたペットのハムスター・ライノと出会い、妙なトリオでの珍道中となる。この辺りは『三匹荒野を行く』なんだろうなーきっと(内訳というか組み合わせは違うけど)。道中でボルトは自分がスーパードッグなどではなくただの犬だと認識し大ショック、すっかりしょげてしまう。でも仲間のために、大好きなヒロインのために立ち向かう、という展開はお約束ながらぐっと来る。そして次第に本来の犬らしさも取り戻していくんだが、その指南役が黒猫のミトンズってのも可笑しい。

冒険の果てにボルトたちが得たものとは一体なんだったのか。まあラストはディズニー映画らしく見事なハッピーエンドです、安心して楽しめるはず。エンドクレジットの絵本というかイラスト風のアニメーションも楽しいので最後までちゃんと観ることをオススメします。ディズニー作品は各国語版へのローカライズに定評があるけど、今回の吹き替え版も良い感じです。大したもんだ。

我ながら気持ち悪いくらい褒めてるけど、なんというかね、もうアニメ映画はディズニーに任せておけばいいんじゃね?と思わされちゃうんですよ、昔はそんなに好きじゃなかったのに。やっぱり凄いよね。

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