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映画『パニッシャー : ウォー・ゾーン』 [映画感想‐洋画]

レンタルで視聴。結構グロいシーンもあるんだが、ど派手な銃撃戦などアクションは迫力があって楽しめた。

パニッシャー : ウォー・ゾーン [DVD]

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  • 出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
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原作はアメリカン・コミック、犯罪組織に家族を殺害された男が復讐を経て、世に巣くう犯罪者を処罰する闇の処刑人として活躍する、というお話。これまでにも二度実写映画化され今回が三度目となる。興行成績や評判も良く、続編制作の決め手ともなった前作(ストーリー上の関連は無し)にはコミカルなシーンもあったが、それとは真逆にかなりのハード路線だ。また、過去二作では主人公がパニッシャーとなるいきさつや、復讐譚としての要素があったが本作では回想シーン程度に留め、冒頭からパニッシャーの本領が全開だった。

アクション映画では悪役の描写が肝とよく言われる。倒すべき敵役=復讐の相手であれば主人公の目的や行動がぶれずクライマックスに向けて収束しやすい。だが本作では復讐譚の要素が前面に出ないこともあって、悪役は徹底して相当な下衆(しかも頭のねじが四、五本ぶっ飛んでる奴)に描かれている。確かにね、観客に同情や共感の余地を残しちゃパニッシャーの活躍に溜飲を下げられないものな。その分、深みも無いんだが。

その代わりというのもなんだが、序盤で主人公がそうとは知らずに誤って射殺してしまうFBIの潜入捜査官の遺族(妻と娘)を登場させ、彼女たちを護るという別の目的を持たせることでドラマに厚みを持たせている。パニッシャーが喪った自分の娘と重ね合わせ、心を通わせていくあたりはハードな展開の中で気持ちの休まる部分だ。しかしあんな凄惨な現場に居合わせたあの娘はトラウマになりゃせんか。

この映画はアメリカではR指定となった。映画会社はなんとかPG-13に留めたかったようだが、さすがにこれでは無理だよな、と思わせるほど残虐描写は激しい。敵味方問わずかなりえぐい死に方をするし。公開前に監督とこの件を巡ってかなり揉めたそうだが、正直な話、そこまでこだわって見せるもんでもなかったんじゃないかなと。その部分も含め自分は楽しんだが、苦手な人には少々辛いかもしれない。

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こっちが前作(二回目の映画化)、先にも書いたがコミカルな部分や思いっきりバカっぽい部分もあって、楽しさという点では上かなあ。もちろん好みもあるが、個人的にはこっちの方が好き。

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