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福井健策『著作権とは何か―文化と創造のゆくえ』 [本‐その他]

とあるブログで知り、内容に興味がわいたので手に取ってみた。

著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書)

著作権とは何か―文化と創造のゆくえ (集英社新書)

  • 作者: 福井 健策
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 新書

著者自身もあとがき等で述べているが、軽く触れる程度で終わっている部分もある。だが出来る限り専門用語を避け平易なことばで分かりやすく解説してあり、入門書としては最適なんじゃないか。まあ、自分も偉そうなことを言えるほど著作権を理解してないんだけども。ブログでアニメや映画の感想なんて書き散らしているんだから、最低でもこの本に書かれていることは理解していないとまずいんだろうな。

そもそも著作物とは何か、から始まり、著作権を巡って訴訟となった事例なども紹介されている。勘違いしていたんだけど「ライオン・キング論争」って結局はうやむやのままになってたんだな。てっきり訴訟→和解みたいなケースかと思ったら当事者の直接論争にすらなっていなかったのか。

模倣と盗作の違いはなにか、パロディをどう捉えるか、私的使用のための複製とはどこまで許されるのか等々、いかに自分が曖昧に理解していた(つもり)か再認識できる。著作権は比較的若い法制度なんだそうだ。今後も技術やメディアの進歩や革新に伴って整備し続けることになるんだろうな。

最後になったがこの本を知るきっかけとなったブログを紹介しておきたい。

【パン焼き日誌】(http://d.hatena.ne.jp/bs221b/
アニメ批評とフェアユース」と 「ネット上のアニメ感想にまつわる著作権ガイドラインを考えてみる」という二つのエントリは大変興味深い内容でした(ちなみに「アニメ批評とフェアユース」が先に書かれたエントリ)。

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コメント 3

ぼんぼちぼちぼち

三段目 特にうなづきながら読ませていただきやした。
by ぼんぼちぼちぼち (2009-12-04 19:48) 

chokusin

>ぼんぼちぼちぼち さん
nice!とコメントをありがとうございます。著作権は難しい問題だなと思います。尊重すべきなのは確かですが、厳格すぎるのもちょっと...という気もしますし。
by chokusin (2009-12-04 22:28) 

chokusin

xml_xslさん、takaoさん、tasuchanさん、ブラザーボブかきもとさん、アロンダイトさん、
shinさん、「直chan」さん、takemoviesさん、どんべえさん、kotobukimaruさん、
nice!をありがとうございます。まとめてのお礼ですみません。


by chokusin (2009-12-04 22:32) 

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