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映画『地球が静止する日』 [映画感想‐洋画]

レンタルで視聴、うーん微妙だった。後からレンタルで見たりすると「ああ、どうして公開時に映画館で観なかったんだ」と悔やまれることも多いが、この映画に関してはレンタルで十分だった。時間は106分と短め。必要な部分まで削ってしまったのではと考えるよりコンパクトにまとめたと評価すべきか。難しいな。

地球が静止する日 <2枚組特別編>〔初回生産限定〕 [DVD]

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この映画はリメイクで、オリジナルはロバート・ワイズ監督による1951年製作の『地球の静止する日』だ(ちなみに原題はどちらも同じThe Day the Earth Stood Still )。SF映画の金字塔とまで称される名作と比較してどうこういうのもあれだしそのつもりもない。そもそもオリジナルとは時代背景とか社会情勢も違うし。それを差し引いても杜撰な映画だなこれと思った。

地球に現れた謎の球体とその送り主、人類とは比較にならない高次生命体なんだろうが、仮にもとある惑星の一種族の存亡をどうにかしようっていうのにその判断材料のサンプル数が少なすぎやせんか。あれだけの超技術を持ってるならアメリカ政府や軍が何したって無駄だと思うし、最終的に強権発動して人類滅亡させるアグレッシブさがあるなら、最初に各国代表者との対話を要求する段で発揮しろよと。まあこれはハリウッド映画なんだし、ウルトラマンの怪獣はなぜ日本にしか来ないのと突っ込むくらい野暮なことも分かっているけどさ。

今回は裁定を下すにあたっての最終確認と場合によってはその場での強制執行であって、ずっと以前から監視していたし種族や知性体としての本質とか性向は把握済みということか。だったら前振りしとけと。もしかして冒頭のシーンがそうだと言いたいのか。全然分かんないよあれじゃ。世界中のUFO目撃例とかエリア51とか持ち出したっていい。ああ、あれも全てクラートゥの先発隊だったのか、とか大ボラ吹いてくれた方がまだ良かったのに。それ以上にですね、一度下した裁定を覆すに至った要因があの親子の姿って。そりゃねーだろと。二人の対立と和解が鍵なのも分かるが全然納得いかない。「私たちは変われるわ。だからチャンスを頂戴」とか言われても「無理っす」と返されるよ。見てるこっちが「クラートゥ大丈夫かお前」と思ったもの。

ジェニファー・コネリーは良いんだ、問題は子役の方だ(ジェイデン・スミスって誰だっけと調べたら、ああ、ウィル・スミスの息子なのか)。ジェニファー・コネリー演じる継母に素直になれないとか、子供らしい浅慮で事態を悪化させたりとかはドラマとして仕方がない。でも単なる可愛げのないクソガキだなーとしか思えないから、ある意味こいつに人類の命運握られてんのかと思うと腹も立つ。正直ミスキャストだと思います。

ノリとしては天変地異に右往左往するディザスター・フィルムみたいだった。種の存亡をかけて知的生命体として対話による解決を図る、というのを前面に押し出してくれたら良かったのにな。ジェニファー・コネリーは相変わらず美人だなーという印象しか残りませんでした。

ちなみにオリジナル版はこれ。

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