2009-06-27 Sat King of Pop [音楽]
世代的なものもあるが彼の死はショックだった。すぐに世代論を持ち出すのはおっさんの悪癖とは思うものの、やっぱりね。昨日からずっと彼のアルバムやネット上にある動画を繰り返し再生していた。映画『ベン』の主題歌も、自身がカカシ役で出演したミュージカル映画『ウィズ』も知ってはいたが、彼の名前をはっきり意識したのは『今夜はビート・イット』のPVからだったと思う。ご多分に漏れず『スリラー』のPVは何度も見た。彼単独のもの以外ではポール・マッカートニーとデュエットした『セイ・セイ・セイ』も印象に残ってるな。妹のジャネットとデュエットした『スクリーム』も好きだった。所詮はぬるいファンなんだけれどね。
人気の絶頂期を過ぎてゴシップばかりが取りざたされたが、自分にとってはそんなものどうでも良かった。彼の圧倒的なパフォーマンスにこそ自分は魅了されたのだし、彼自身のパーソナリティや私生活には興味がなかったからだ。たとえ彼がとんでもなく嫌な奴でもかまわない。奇行癖があろうが、裁判沙汰に巻き込まれようが知ったことか。もっと言うならその死の真相ですら知りたいとは思わない。ただ本業とは関係のない部分を殊更に報じられ、不世出の天才が単なるゴシップネタに堕してしまうことが嫌だった。そのことで彼が疲弊し音楽活動に支障が出てしまうのなら、なんという勿体無い話なんだと。自分が彼に対して抱いていた感情はそんなところだ。
彼の代名詞でもあるムーンウォークのように重力のくびきから、あるいは地上のあらゆるしがらみからも解放されて、安らかであることを。
Mickael Jackson 1995 MTV VIDEO MUSIC AWARDS PERFORMANCE
私は世代が違うのですが、昨日帰ってきてからニュースを見てびっくりしました。現代の最も悪い部分の一つでしょうね。
>人気の絶頂期を過ぎてゴシップばかりが取りざたされた
まぁ、確かに犯罪はいかんと思うのですが、それ以外の部分は目をつぶっても良いではないか、と思います。現代はヒーローが生まれにくいというのは、このようなゴシップメディアがあるからだろうなぁ、と。世間に衝撃を与えるだけの才能を持った人間が、人間のあら探しをしているだけの人間につぶされる(ってのは言い過ぎかな?)、というのは哀しいです。
月並みな言い方になりますが、彼にはあの世で安らかに、幸せに過ごして欲しいなぁ、と願います。もう、何かに追いかけられたりせず、穏やかに。
by takao (2009-06-27 15:51)
takaoさん、nice!とコメントをありがとうございます。
才能が服を着て歩いてるような人、なんて表現もありますが、自分は彼をそんな風に捉えていたのかもしれません。一個の人格としてよりも類まれな才能そのものとして。それ自体あまり感心しない見方かもしれませんが。
by chokusin (2009-06-27 23:12)