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TVアニメ感想(『VIPERS CREED』最終話) [アニメ感想‐TV]

録画分の消化。

VIPER'S CREED [公式サイト]

最終話「睛眼-blindness-」を視聴した。作画も最終回らしく全12話で最も質が高かったし、売りのメカアクションも新型は出るわ今まで登場したメカも全部出すわの大盤振る舞いだった。何はともあれ無事にラストまで辿りつけたのは良かった。んだが、ハルキが生きていた...ってなんじゃそら。しかし最後の最後でこんな離れ業というか反則をやるとはなあ。彼の弔いだと頑張っていた他のメンバーは報われない。これでは尊い犠牲などではなく無駄死にでしかなくなる。こういうことやるかね普通。一連の事件にひとまずの決着が付き、アルコン社は社名も改めハルキが新社長となり新たな一歩を踏み出してゆくというエンディング。だが未来に向けての理想や希望を語るハルキの演説も空々しく聞こえるんだ。敵役であるウラが揶揄したように甘っちょろい理想では何も変えてはいけないはずだ(サイキは否定してみせたが)。ハルキが今回のことを教訓として一皮向けた、と受け取るのが正しいのかもしれないが、残念ながら「ああ、こいつじゃ無理だわ」と思えてなあ。

この作品を見ていて印象的だったのはすべての要素が「類型的」だったことだ。自分は決してベタな作品は嫌いじゃない。王道というのはやはり力があるし。だが『VIPER'S CREED』で見せられたものはベタですらなく、やはり「類型的」としか自分には表現できない。言葉は悪いが手垢の付いた題材をあえて今、手間ひまかけて制作するならたった一つでもいいから新味のある部分、新しい視点や視界が必要だったのじゃないか。残念ながら自分には見出せなかった。もちろん自分の目が曇っているだけかも知れないけど。

実は最近、同じような印象を持った作品がある。『クリスタル ブレイズ』というんだが、偶然にも『VIPER'S CREED』と共通点が多い。近未来を舞台にしたSF風なストーリーで、漫画や小説等の原作を持たないアニメオリジナルであるということ。そしてやはりクラシカルな(端的に言えば古臭い)作品だった。21世紀に制作されたとは思えないほどに(実は視聴を続ける意欲が維持できず途中でリタイアしてしまったので本来なら語る資格はないんだが)。現在、四半期ごとに数十本のアニメが制作され視聴されているが、その大半は漫画、ライトノベル等の小説、コンシューマーもしくはPC用のゲームを原作に持つもので、アニメオリジナルの作品なんて壊滅状態だ。もちろん原作付きの作品を否定する気はないが、オリジナル作品があるなら可能なかぎり視聴しようと個人的には考えている。だがそんな数少ないオリジナル作品が二つ続けて残念な出来栄えだったためにかなり悲観的になっている(あくまで自分が見た範囲でだが)。

今後もオリジナル作品が一本でも制作・放送されるなら優先的に視聴しようと思う。そのためには不満な点はあっても、それを補う良い部分を積極的に見出して応援するべきなんだろうな。その意味で自分のやってることは褒められたものじゃない。反省しよう。なんだか変な感想になってしまった。スタッフ、キャストの皆さん、お疲れ様でした。また別の形で新しい作品を見せてくれることを期待します。

これまで書いてきた感想はこの辺にまとまってます。

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