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映画『NEXT-ネクスト-』 [映画感想‐洋画]

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レンタルでの視聴、最近では目立ったヒット作がないニコラス・ケイジだがこれも興行的には失敗だったのかなあ。あまり良い評判を聞かなかったんだが悪くないよこれ、十分楽しめた。2007年制作(米映画・95分)、日本公開は2008年、監督:リー・タマホリ、原作:フィリップ・K・ディック(『ゴールデン・マン』)、脚本:ゲイリー・ゴールドマン(原案も)、ジョナサン・ヘンズリー、ポール・バーンバウム、出演:ニコラス・ケイジ、ジュリアン・ムーア、ジェシカ・ビール、トーマス・クレッチマン、トリー・キトルズ、ピーター・フォークほか。

ニコラス・ケイジ演じる主人公は自分に関わる2分先の未来を予知できるという便利なんだか不便なんだか微妙な能力を持つ男だ。幼い頃からその能力ゆえに研究対象となった過去もあるようで、現在ではその能力(の一部)を生かしラスベガスでマジシャンとして糊口をしのぐ毎日。そんな折、テロリストがロシアから盗み出した核爆弾をロスへと持ち込んだ。FBIは主人公の予知能力を事件解決に利用しようと接近してくるのだが...。

カジノでちょっとしたトラブルに巻き込まれた主人公が、予知能力を駆使して追っ手から逃れる冒頭のシーンは面白かった。このシーンに限らないが段取りやカメリハとか大変だったろうなあ。他にはヒロインと初めて出会うシーンやクライマックスシーンに顕著だけど、無限にある選択肢から最適なものを選び出し行動する、という予知能力そのものを映像として分かりやすく且つ面白く見せてくれる。

評価が悪いのはやっぱり終わり方のせいかな(Amazonのレビューなんて酷評ばかりだし)。確かに一見すると続編がありそうなラストなんだ(むしろTVドラマで初回だけ放送時間が長いスペシャルを見せられたような、と言った方が近いか)。もっと言えばこのオチを使うと「作家生命が終わる」とされるほどの禁じ手、に見えないこともない。でも「間違えた」ことに気付いた主人公が違う選択肢を選び、そのために辛い別れを決意した...と見るのが正しい気もする。ほかにも細かい部分でつじつまが合わない箇所はある。途中から「2分先の未来」しか予知できないという設定が都合よく忘れられたようにも見えるし。自分はヒロインがブースター的な役割を果たした、と解釈したが(だからこそ主人公にとって「運命の女」だったわけで)。この辺は捉え方次第だな。少なくとも「金返せ!」と怒り出すほど酷くはないと思うが。

ニコラス・ケイジは泣き出しそうな情けない顔ばかりしてたけど、決めのシーンではやはり格好いい。ヒロイン役のジェシカ・ビールはやたらと色っぽかった。FBI捜査官役のジュリアン・ムーア、この人も役を選り好みしないな、素晴らしいことだ。他にはやはりピーター・フォークか。先日アルツハイマー症であることが公表されたけど、もしかするとこれが最後の出演作になってしまうのかな、残念だ。フィリップ・K・ディックの原作は未読、直近の未来を予知できる男の物語、という部分だけが共通らしいが機会があれば読んでみよう。楽しめる映画でした。

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