SSブログ

映画『ジャンパー』 [映画感想‐洋画]

ジャンパー (特別編)

ジャンパー (特別編)

  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

レンタルDVDでの視聴、88分と思ったよりも短い映画だった。原作はスティーヴン・グールドの『ジャンパー 跳ぶ少年』という小説、監督はダグ・リーマン、出演はヘイデン・クリステンセン、サミュエル・L・ジャクソン、ジェイミー・ベル、レイチェル・ビルソンほか。

楽しめる映画だったがどうにもすっきりしない。はっきり言って主人公が好きになれないからかな。主人公のような特殊能力者を抹殺しようと付け狙う謎の組織があって、まあ一種の狂信的集団だから理由もいささか乱暴なものだ。狙われる能力者にとっては理不尽極まりない話で観客の心情としても主人公を応援するべきなんだが、観てると「そりゃお前、自業自得だよ」と言いたくなってしまう。もう一人同じ能力を持つ人物が登場するけど、それと比べて主人公があまりにも屈託がないというか考え足らずというか。例えば宝くじで1等に当選して舞い上がり、計画性ゼロで散財してたら逆に借金抱えてました、助けてください...って、そんな奴に同情も応援もしないでしょ。原作の小説を映画化に際してかなり脚色したそうだが、主人公のキャラクター造形に関しては完全に失敗していると思う。

瞬間移動の見せ方はとても面白い。アクションにも巧く絡めていて楽しく観れた。こういう能力欲しいよなあと素直に思えるもの。どこでもドアを自前で持ってるようなもんだ。世界中の名所旧跡巡りをしているようで、その辺りは007映画の感覚に近いかも。東京でもロケやってたんだなあ。あるシーンでジャンプする直前に「あばよ」みたいなセリフがあって、それが中国語だとか言うんだけど、そのくせ直後のジャンプ先が東京って違和感あるわ。てっきり北京だ上海だに行くのかと思った。まさかロケしておいて日本と中国の区別が付いていないとか言わないよな。

キャスティングで主人公がヘイデン・クリステンセン、敵役がサミュエル・L・ジャクソンていうのは狙ってやってるのかな。まんまSWだもんな。ヘイデン・クリステンセンは二枚目なんだけどアナキン役のイメージもあってどうしても悪党面に見える。目つきかな。今回は髪を短く刈っていてメル・ギブソンに似てるなと思った。ヒロイン役のレイチェル・ビルソンという女優さんは初見だった。正直あまり美人じゃない。少女時代を演じたアンナソフィア・ロブの方が可愛いし。もう一人のジャンパーを演じたジェイミー・ベル、『リトル・ダンサー』の子役だったのか。変わったなあ。

映像もアクションも面白く楽しめる映画です、なにげにキャストも豪華だし。くどいようだが主人公のキャラクターがなあ。原作ではもう少し違うのかな。

ジャンパー 上 (ハヤカワ文庫SF ク 8-5)ジャンパー 下 (ハヤカワ文庫 SF ク 8-6)

※現在は新刊での入手は困難らしい。残念。

web拍手 by FC2
ブログパーツ


共通テーマ:映画 nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0)  | ▲top

nice! 0

コメント 0

コメントを書く  ※記事の内容に関係のないコメントは削除する場合があります。

お名前:[必須]
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

トラックバックの受付は締め切りました

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。