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映画『交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい』 [アニメ感想‐映画]

レンタルで視聴。2009年4月に公開された劇場版。公式サイトはまだ残ってる。⇒【公式サイト

交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい [DVD]

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  • 出版社/メーカー: バンダイビジュアル
  • メディア: DVD

TVシリーズは一応見ていた。事前に伝え聞いていたとおり別世界の物語に仕立て直しており、特色でもあったサブカルチャー要素もごっそり削り落とされている。TVシリーズのファンへの目配せはあるが、むしろTVシリーズを見ていなかった人の方が入りやすいかもしれない。サブカルチャー要素を削ったことに関しては自分は歓迎する。本来は関連のないキーワードをWebクローラ用に大量に仕込んでいるみたいで好ましく思えなかったから。脚本も担当した京田知己監督の本心は知らないが、すっきりして良かったんじゃないか。

ではすっきりしたことで浮かび上がってきたものは何かと言えば、これがまた、『エヴァンゲリオン』なんだよなあ。京田監督は相当なエヴァ好きと聞いてはいたが(『新劇場版:序』へも志願しての参加だったらしいし)、ここまで同じにして大丈夫かと心配になった。エヴァにはこうあって欲しかったという熱烈なラブコールなのか。

気になる点もある。この映画は乱暴に言えば大人たちの作った世界に翻弄され傷ついた子供たちが、自分たちにとって理想の世界を手にしようともがく物語だ。それゆえに子供たちが痛めつけられ傷つき苦しむ姿が頻繁にある(画として示されない部分も含めて)。『エウレカセブン』に限らないが、どうして子供たちを傷つけることでしかドラマを作れないんだろう。最後に救済されるとはいえ決して好ましくはない。まるで自分で傷を負わせながら医者に診せる行為を繰り返すろくでなしの親のようだ(この喩えも不謹慎だが)。今に始まったことではないかもしれんが、やはり『エヴァンゲリオン』以降、この傾向が強まったのかな。

作画面では新作とTVシリーズからの流用の混成らしいが、流用箇所は指摘されなければ分からない。アバンタイトルでのちびレントンとちびエウレカ、そしてちびニルヴァーシュ(正確には幼生体)は大変可愛い。ちびニルヴァーシュとちびジ・エンドのぬいぐるみは完売だそうで。だよなあ、オッサンの俺だって欲しいもの。クライマックスにおける真・ニルヴァーシュとホランドが駆るデビルフィッシュのサーカスは迫力があった。スーパーパックという巨大ブースターを装着したデビルフィッシュはそれなんてデンドロビウム状態だ。こういうデカくて禍々しいデザインにはやはりそそられるな。

以下蛇足。サブタイトルの元ネタはYMOだろうが、そのさらに元ネタであるこっちの動画を張ってみる。

Pocketful Of Rainbows - Elvis Presley

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