2009-08-14 Fri 『鋼の錬金術師』第23巻 [漫画]
コミックスで読む派の自分にとっては4か月毎の楽しみだが、クライマックスに向かって盛り上がると同時に辛い結末に一歩づつ近づいてもいるようで、どうかエドたちがエンディングで笑っていられるようにと願うばかり。
今回は初期から登場していたあるキャラクターがついに退場した。まあ誰かは書きませんが。今際に残した台詞はなかなか感慨深かった。他の見どころとしては表紙にもなっているけど「マスタング大佐怒る」かな。焰の錬金術師はおっかねーな。二つ名を与えられた国家錬金術師はそれぞれが人間兵器ではあるが、戦闘力だけで見たら彼が最強なのかもしれない(雨天時は無能らしいが)。しかしこの圧倒的な戦闘力は忌まわしいイシュヴァール戦役を経験したからでもある。それを考えると哀しいね。
前巻から続いてアルが大活躍するのに対しエドは少々影が薄い。次巻では「最強(凶)の主婦」も参戦するようなのでますます活躍の場はおあずけになりそうだ。現在のところ戦闘の中心で活躍しているのはイシュヴァール戦役を経験した面々だ。だからこそ敵と渡り合い互角どころか押してさえいる。だが最後の決着を付けるのはイシュヴァールを知らないエドやアルであって欲しい(主人公であることを差し引いても)。若く甘さも残る彼らが未来を拓いてこそ少年漫画だろうしな。
ものすごく気になる一文が次巻予告にあった。「暗転の第24巻」てなんだよ。いやーな予感がびしびしするじゃないか。荒川弘って伏線を張るのが上手いし、きっちり回収するからなあ。エドたちの快進撃に溜飲を下げながらも、悲劇に向かってきりきりとバネは巻かれていて、間もなく一気に開放されるんじゃないかと頭の隅には常に不安がつきまとっているんだ。
こんにちは。
クライマックスに向かって進んでいる鋼。この巻を読んでいると、少年であるエドとアルを中心とした周りの大人たちの話でもあるんだなあという事が実感させられます。この人たちの過去から未来への思いが、主人公二人に受け継がれていく様を、見守りたいです。
大団円であって欲しいですね。(まだもうちょっと続きそうですが・・・)
by conian (2009-08-15 22:48)
takaoさん、nice!をありがとうございます。
conianさん、nice!とコメントをありがとうございます。
本当に、大団円であることを願うばかりです。何かを得るには何かを失う。等価交換はこの作品のテーマですが、彼らはもう十分失いましたから。
by chokusin (2009-08-15 23:27)