2009-03-03 Tue TVアニメ感想（『VIPERS CREED』第8話）

録画分の消化。

VIPER'S CREED [公式サイト]

第8話を視聴、いよいよ敵対者が明らかになりストーリーが進み始めた。一連の爆破テロ事件に本社から派遣された監査官のねーちゃんが一枚噛んでいたがもっと裏がありそうな感じだ。アルコン社の評判を下げ街から撤退させることが目的なら、会社の利益には反するから本社の意向ではなく彼女の個人的な動機なのかも知れない。地下組織ハウンドのリーダー、ウラと恋人同士とか姉弟とかだったり。さすがに安易かそれじゃ。さんざん見ているこちらをイライラさせてくれたハルキだったが、信じていた仲間にも利用された挙句に裏切られ、憎んでいた父の真意とともに自分が独り相撲をとっていたことを悟り、呆然とする中で凶弾に倒れる...とまったく良いところの無いまま退場となった。しかしここまでその死に際に同情できないメインキャラも珍しいな。

ハルキは父親が呟いたように「理想だけでは何も救えない」ことから目をそむけ、ウラ自身や彼が見せた夢に心酔したバカな奴だったが、あくまで生まれ育った街を愛するがゆえの行動ではあった。彼の理想すら利用したウラや監査官とサイキたちヴァイパーの面々は対決を余儀なくされる。ハルキの無念を晴らすことに期待し声援を送るべき...なんだが、奴のバカさ加減が予想以上だったのでその気分がそがれちゃうんだ。初登場時から若気の至りで片付けられないほど滑稽で頑なな人物に描かれた弊害だと思う。狙いどおりではあるんだろうが効きすぎたよなあ。

各シーンの見せ方で気になったことなど。父親とのやり取りも含めハルキの心情が台詞だけで説明されてしまったのが残念。尺数の都合とは思うが。サイキとサクラコが換気ダクトから盗み聞きするシーンはさすがにどうなんだ。2回もあったのは繰り返しギャグも兼ねてると思うがちょっと酷い。アルコン社の、というかあの世界でのセキュリティってどうなってんのかね。極秘資料がなくとも支社長クラスになれば端末にパスワードくらい設定してるだろうに。あとはハルキを狙撃した暗殺者ね、何だよあれは。ウラから指示を受けてたカットもあったし尾行もしていたんだろうが、あそこまで都合の良いタイミングでは興ざめだった。

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