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映画『007/慰めの報酬』 [映画感想‐洋画]

シリーズ第22作。シリーズ中で最も激しいアクション映画になっていたと思う。

007 / 慰めの報酬 (2枚組特別編) 〔初回生産限定〕 [DVD]

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  • 出版社/メーカー: 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン
  • メディア: DVD

公開前にも話題になったが上映時間は106分とシリーズ最短だ。前作『カジノ・ロワイヤル』と二本でセットになった、いわばその後編のようなもので、ここまであからさまな続編となったのもシリーズ初じゃないか。当初は三部作になるなんて話もあったと思うが、エンディングを見る限り007誕生編としてはこれで終了なのかな。

いやもう何が凄いってアクションがとんでもないことになってる。アバンタイトルのカーチェイスから始まって陸海空の全てを舞台にアクションのつるべ打ち。息つく暇も無いと言えば聞こえは良いが、がちゃがちゃと落ち着きのない映画だなという印象も否めない。またボンド役がダニエル・クレイグに変わってからハードさが前面に出て、無口で表情も変えずひたすらざくざくと行動していく様子はイニシャルは同じJ.Bでもジェイソン・ボーンのようだ。これまでの軽妙洒脱なボンドが好きだった人にはいささかハード過ぎるか。『カジノ・ロワイヤル』公開当時に「タキシードを着たチンピラ」と評する人がいたくらいだしな。いやこのボンドも格好良いんだけどね。

007誕生編ということもあってボンドは未だOn Her Majesty's Secret Serviceになりきっていない。その原動力はほぼ私怨だ。同盟国アメリカが関与している案件に大義名分すらなくどかどか土足で踏み込んでいく。しかも今回の敵は現時点では大英帝国に直接の害を及ぼしていないんだもの。俺のスケやダチ、姉御にまでちょっかい出しやがって。地の果てまで追いかけて落とし前つけさせんぞゴラァ!...みたいな。もうスパイ映画じゃなくヤクザ映画だよねこれ。

ある時期からボンドの仇敵スペクターが登場できなくなったが、それに代わってクゥワンタムという組織が登場する。その全貌は未だ明らかじゃないが今後も引き続き登場するんだろうか。次回作ではぜひQと共に秘密兵器も登場させて欲しいな。やっぱりね、あれがないと寂しいので。

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