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映画『1408号室』 [映画感想‐洋画]

レンタルで視聴、原作はスティーヴン・キングの同名短編小説。キング原作の映画としては過去最高のヒットで、ファンにも大好評なんだそうな。自分は未読なので比較もできないが想像していたものとは少々違った。いやかなり怖かったんだけど。公式サイトはここ⇒【映画『1408号室』公式サイト

1408号室 [DVD]

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主人公(ジョン・キューザック)はオカルト専門の作家、各地の心霊スポットを取材しては「幽霊ホテル10選」みたいな本を出している。そんな彼の手元に奇妙な絵葉書が届く。ニューヨークのとあるホテル備え付けのもので、たった一行「1408号室には入るな」と書かれてあった。興味がわきホテルに問い合わせるが予約にすら応じない。半ば強行にホテルへ出向くと応対した支配人(サミュエル・L・ジャクソン)も頑として宿泊を認めない。曰く、1408号室はマジでやばい、これまで56人もの死者が出ていると。主人公はオカルト作家なんかやってられるのは幽霊の類を信じていないからだ、もっと言えば神様だって信じちゃいないと嘯き強引に宿泊を認めさせるのだが...。と導入部はすごく不気味で期待も高まる上手い作り。

さて実際に1408号室に入ってからは次々に怪現象が発生、しかもどんどんエスカレートしていって仕舞いには何かとんでもないレベルに。遅ればせながらここまで来てああそうか、これって真面目な(というのも変だが)ホラー映画じゃなかったんだなと。ぶっちゃけて言うと「お化け屋敷」映画なんだ。その意味ではやはりキング原作の『シャイニング』と系統は似ている。お化け屋敷って入場前のドキドキと中での怖がらせが肝で、出てしまった後はむしろ「怖かったねー。じゃあ次は何に乗ろうか」と恐怖を引き摺らせない作りが重要になる。その点『シャイニング』は出た後も嫌な気分が持続し、デートなんかで迂闊に入ったら帰り道でも気まずくなるような感じ。じゃあ『1408号室』はどうかといえば、こっちも底意地の悪いお化け屋敷ではあるし相当に怖いんだけどアトラクションとしての派手さがあって、出た後で普通にご飯食べに行けちゃうよ、みたいな。

ここから若干ネタバレ気味。あの支配人って結局は『ディアボロス/悪魔の扉』でのアル・パチーノだと思えばいいのかな。それとも主人公にエクソシスト役を引き受けさせたかったので巧みに誘導しただけなのかしら。前者なんだろうがどちらでも辻褄は合う、ような気もする。これは原作読めば分かるのかな。なかなか面白い映画でした。キング原作繋がりなら『シャイニング』や『ミスト』よりも気楽に楽しめると思うし。

ちなみに原作小説は『幸運の25セント硬貨』という短編集に収録されてるそうです。

幸運の25セント硬貨 (新潮文庫)

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  • 作者: スティーヴン キング
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2004/05
  • メディア: 文庫
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タグ:映画 1408号室

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Gomarz

この映画、最後の部分がよくわからなかったんですけど
とりあえず、助かってよかったな・・って感じでした。
すごい怖いと思って見たんですけど、全然怖くなくて
ちょっと拍子抜けしましたけど・・。最強に怖いホラーって
ないもんですかねえ・・。
by Gomarz (2009-08-24 06:38) 

chokusin

lapisさん、nice!をありがとうございます。

Gomarzさん、nice!とコメントをありがとうございます。
この映画って怪現象が派手になるのと反比例して怖くなくなりましたからね。
まるでドリフのコントだと評している人もいるようですし(良い意味で)。
>最強に怖いホラー
最近のものでは『REC/レック』という映画が怖いと評判ですが。オカルト系の映画なら俗にいうJホラーの方が後々まで引き摺りそうです。『呪怨(ビデオ版)』とか。
by chokusin (2009-08-24 19:47) 

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