2009-08-08 Sat 映画『デス・レース』 [映画感想‐洋画]
レンタルで視聴、カルト的な人気と支持を得ている映画『デス・レース2000年』のリメイク。オリジナル版とはかなり設定を変えてあるが、これはこれでなかなか楽しめた。展開は早いし時間も105分と短いので観やすかったし。公式サイトもまだ残ってる。Flash使いまくりで重いけど。⇒【公式サイト(日本版)】
製作総指揮にオリジナル版の製作でもある「B級映画の帝王」ロジャー・コーマンが名を連ねている。リメイクの言いだしっぺは案外とコーマン自身なのかな。舞台は近未来、経済破綻、失業率の急増に伴い治安が悪化し、今や刑務所は民間企業が営利目的で経営している。中でも凶悪犯罪者ばかりを収容している外界から隔絶された孤島に建つターミナル・アイランド刑務所では、収益を上げる目玉として囚人による「デス・レース」を開催し有料配信を行っていた。主人公は何者かの罠により妻殺しの罪を着せられ同刑務所送りに。一番人気のレーサー・フランケンシュタインの替え玉としてレースへの参加を強要されるのだが...というのがあらすじ。
レースに出場するクルマは機銃やらロケットランチャーやらを装備していて、もう派手に撃ちまくり、どっかんどっかん爆発します。デザインはオリジナルのおもちゃっぽさ(良い意味で)よりも『マッド・マックス2』風になっていて、その意味では面白みに欠けるかな。参加者が一人また一人と脱落(つまり死亡)していくシーンは幾つかエグい描写もあって、アメリカではR指定(17歳未満は要保護者同伴)になったみたい。ちなみに日本はPG-12(12歳未満(小学生以下)は要保護者同伴)でした。映画が終わってエンドクレジットが流れる前に「この映画のカースタントは安全性を確保した上でプロのドライバーが担当しているから絶対真似すんなよ(意訳)」というテロップが出る。ちょっとびっくりした。真似しないだろうさすがに。それともアメリカじゃ「ヒューッ!すげえクールだぜ、俺たちもクルマ改造してデス・レースやろうぜ!」とか言い出す奴らがいるのかね。
役者さんたちは皆良い味出してます。主演のジェイソン・ステイサムはすっかりアクション俳優の一番頭になった感じ。しかし凄い体(筋肉)してんなーこの人。他には「ジェイソン・ボーン」シリーズでパメラ・ランディを演じたジョアン・アレンが冷酷非情の女所長を好演してます。うん、怖そうだ。主人公のナビゲート役、ナタリー・マルティネスがなかなかのお色気っぷりを発揮してるけど、全体的にはお色気分は薄めで少々残念。おっぱいポロリとかも無いしね。その方面は期待しない方がいいです。
あまり難しいこと考えずに観るのが吉、その意味では間違いなくB級映画です。一応エンドクレジットの最後にB級映画のお約束もちゃんとあるしね。
ちなみにこっちがオリジナルの『デス・レース2000年』。独裁国家となった近未来のアメリカで国民の不満解消のため年一回開催されるという設定。走るコースもニューヨークからロサンゼルスまでの大陸横断、途中で民間人をひき殺せば年齢性別等に応じてボーナス点加算とか、かなりぶっ飛んだ内容です。
【YouTube - Death Race 2000(1975) Trailer】
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